「コショク」ってなんですか?
公開日:2013年10月31日 最終更新日:2023年10月31日
「孤食」「個食」「固食」「小食」「粉食」「濃食」 これらの言葉は全て、コショクと読みますが、意味はそれぞれ異なります。 今から20数年前に、テレビ放映で子どもだけで食事をとる「孤食」が問題視されるようになり、弊害として栄養面からと精神発達面からの問題があり、食とのかかわりが大きいことが指摘されました。 また、家族そろっての食事においても、家族皆が別々のものを食べる「個食」では、個人の好みを尊重した食べ方という見方もできますが、同じものを食べるという食の共有感が生まれないと指摘されています。 このように現代の食生活において、いろいろと問題視されている「コショク」の解消には、食事面だけでなく人と人とのコミュニケーションづくりが重要と考えられます。 食を通し、家族や仲間、さらには地域を含めた心のつながりをもちましょう。 |
◎「コショク」の内容、主な問題例 1)「孤食」=家族が不在の食事でひとりで食べること ・好き嫌いを増やす ・発育に必要な栄養が足りない ・社会性、協調性がなく、ひきこもりになりやすい 2)「個食」=家族がそれぞれ自分の好きな物を食べること ・好き嫌いを増やす、栄養の偏り ・協調性がなく、わがままになりやすい ・他人の意見を聞かない 3)「固食」=自分の好きな決まった物しか食べないこと ・栄養の偏り ・肥満、生活習慣病を増やす ・キレやすい ・わがままになりやすい 4)「小食」=いつも食欲がなく、食べる量も少ないこと ・発育に必要な栄養が足りない ・栄養の偏り ・無気力を生む 5)「粉食」=粉製品を主食として好んで食べること ・エネルギー(カロリー)が高い ・噛む力が弱い 6)「濃食」=味の濃い物を好んで食べること ・塩分や糖分過多による、味覚が鈍感になる恐れ ・肥満、生活習慣病を増やす (参考:笑う食卓シリーズ「食育の本」服部 幸應 著) |