さいたま市立美園中学校 令和6年11月12日(火) 地元シェフによる学校給食
公開日:2024年12月04日 最終更新日:2024年12月04日
【献 立】
フラワーロール 牛乳 若鶏のカチャトラ風エルブドプロバンスの香り
さつまいもとレーズンのサラダ 埼玉県産人参のポタージュ 和梨のゼリー
【地場産の食材】
人参
【献立紹介】
アレルゲンのなるべくない献立を作成したいという深谷シェフの想いから、主菜はお肉で香辛料エルブドプロバンスを用いたトマト煮込みになりました。また埼玉県産人参のポタージュは、提供3時間前から人参をよく炒めることで、人参だけとは思えないほどの甘味があり、食べた生徒も「砂糖が入っているみたいに甘い」と驚いていました。
【シェフも参加してくださった給食朝会】
折角、本場のシェフが給食を作ってくださるということで、マナーよく食べたいという思いから、当日は給食朝会を実施し、給食委員会の生徒主催による「洋食マナー講座」を全校生徒に発表しました。
パンはちぎって食べ、食器についたスープを最後に拭って、きれいにするのがマナーであること、フォークやナフキンの使い方などを実践しながら説明することで、全校生徒によくわかる説明がされ、深谷シェフもうなずいていらっしゃいました。シェフからは、1品ごとの料理説明があり、美味しい食事を楽しんで食べて欲しいというお話をいただきました。

【調理作業】
「若鶏のカチャトラ風エルブドプロバンスの香り」では、ソースの炒め具合、香辛料のエルブドプロバンスの加減など細かく見ていただきました。煮込み料理として提供しますが、実際は揚げた鶏肉に熱いソースを絡めて配缶することで煮込んだように思わせる事ができるという給食ならではの裏技を教えていただきました。
「さつまいもとレーズンのサラダ」では、レーズンは水に浸けて戻し、その戻し水も利用してドレッシングのマヨネーズを伸ばすと良いことを教えていただきました。マヨネーズを水で伸ばす発想は今までなかったので、料理を美味しくするための新しい発見がありました。
「埼玉県産人参のポタージュ」では、人参を仕上げの3時間前から弱火で炒めました。人参の甘さを引き出すには、途中で塩を加えて炒め、そこで出た水分で人参に火を通すこと、蓋は開けたままで調理すると、にんじん臭さがなくなることを教えていただきました。また、全体の献立のバランスのお話として、肉や魚は、それ自体に旨味があるから簡単な調理でも美味しくできるが、副菜に時間と労力をかけることで献立のレベルが上がるというお話もいただき、今後の献立作成に生かそうと思いました。

【シェフとの会食】
3年生のクラスで会食をしました。この日のために、美園中のオリジナルキャラクター「サギポワ」をあしらった特製紙ナフキンを職員で作成し、ナフキンを膝にかけて食べることで、マナーへの意識がより高まっていたように思います。深谷シェフは、ワゴンの受け渡しから教室での配膳、会食と給食時間の全てを教室で過ごしていただいたので、多くの生徒が交流を持つことができました。中には、にんじんが苦手な生徒もいましたが、「今日のスープなら食べることができた」と完食することができました。
給食を食べ終わった後は、シェフへの感謝の会を行い、生徒からシェフへお礼の気持ちを伝えるとともに花束をお渡しし、笑顔の締めくくりができました。